動画編集で「イメージ通りのエフェクト素材が見つからない」という経験はありませんか?
素材サイトを探し回って「惜しいけど微妙に違う…」と妥協した経験、私もあります。
本記事では、Adobe Firefly Video を使って理想の動画素材を自作し、Adobe Stock で管理・再利用するワークフローを、実際につまずいたポイントも含めて解説します。
Firefly Videoとは
Adobe Firefly Video は、テキストプロンプトから動画を生成できるAIツールです。Creative Cloud のサブスクリプションに含まれており、追加料金なしで利用できます。
生成できる動画の例
- パーティクル・光のエフェクト
- 抽象的な背景アニメーション
- 自然の風景(雲、水、炎など)
- テクスチャアニメーション
今回は、PR動画用の「光の粒が降り注ぐ」オーバーレイ素材を作成してみました。
実際に作ってみた
使用したプロンプト
Floating gold dust particles, falling slowly like rain, soft bokeh, glowing, elegant and luxury atmosphere, transparent
background (or black background), 4K, cinematic lighting.
生成結果

Adobe Stock、Video AC、Mixkit などの素材サイトでは「動きが派手すぎる」「色味が合わない」と感じる素材ばかりでしたが、Firefly Video では おとなしめの動き
を指定することで、高級感のある上品な素材が生成できました。
Premiere Pro での合成
生成した動画は黒背景なので、Premiere Pro でブレンドモードを 「スクリーン」 に変更するだけで、黒が透明になり、光の粒だけが合成されます。
V2: particles.mp4(Firefly生成)← ブレンドモード「スクリーン」
V1: 空撮素材(Google Earth等)
Adobe Stock で素材を管理するメリット
作成した動画素材は、ローカルHDDに保存するのが基本ですが、
Adobe Stock のコントリビューター機能 を活用すると、さらに便利になります。
メリット①:Premiere Pro から直接呼び出せる
Adobe Stock に登録した素材は、Premiere Pro の「ライブラリ」パネルや「Adobe Stock」パネルから検索して、すぐにタイムラインに配置できます。
外付けHDDを接続したり、フォルダを探し回る必要がありません。
メリット②:クラウドバックアップになる
ローカルHDDの故障リスクを考えると、クラウド上にも素材があると安心です。
メリット③:収益化の可能性
自分用に作った素材が、世界中のクリエイターに購入される可能性があります。ビデオ素材の場合、販売価格の 35% がロイヤリティとして支払われます。
注意:公開前提
Adobe Stock のコントリビューター機能には「非公開で保存」するオプションがないため、アップロードした素材は審査後に全世界に公開(販売)されます。
自分だけで使いたい場合は、Cloud ストレージ や ローカルHDD で管理しましょう。
Adobe Stock コントリビューター登録の流れ
1. コントリビューターポータルにアクセス
Adobe Stock コントリビューターポータル にアクセスし、Adobe ID でサインインします。
2. 支払い情報の設定
素材をアップロードする前に、支払い情報の設定が必要です。
選択肢:
- Payoneerな銀行口座の登録が必須
- PayPalなクレジットカードでもOK(こちらが簡単)
私の場合、Payoneer はショートメール認証がうまくいかず断念。PayPal であっさり設定できました。
3. W-8BEN(税務情報)の提出
アメリカの税金を免除してもらうための書類です。マイナンバーの入力が必要になります。
ただし、「2時間以内に納税証明書を準備」と表示される場合があります。まだ報酬を考える段階でなければ、後回しでも問題ありません。
4. 素材のアップロード
ファイルをアップロードし、以下の情報を入力します:
- タイトル
- キーワード(日本語または英語)
- カテゴリー
- 生成AIコンテンツ:「はい」にチェック(必須)
つまずいたポイントと解決策
問題①:動画が短すぎて却下される
Adobe Stock の動画要件:
- 最小長さ:5秒
- 最大長さ:60秒
- 解像度:1920×1080 以上

Firefly Video で生成した動画は 4.97秒 と、わずかに要件を満たしていませんでした。
解決策:Topaz Video AI でスロー処理
Topaz Video AI の「Slow Motion」機能で再生速度を 2倍に伸ばし、同時に 4K にアップスケール しました。これで要件をクリアし、画質も向上しました。
問題②:解像度が小さすぎる
Firefly Video のデフォルト解像度が小さい場合があります。
解決策:
- 生成時に「4K」をプロンプトに含める
- または Topaz Video AI でアップスケール
問題③:Payoneer の認証が通らない
ショートメール認証で「NEXT」ボタンが有効にならないケースがありました。
解決策:PayPal を使う
PayPal は銀行口座でなくクレジットカードでも登録可能。こちらの方がスムーズでした。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材作成 | Adobe Firefly Video でプロンプトから生成 |
| 保存(メイン) | ローカルHDD / Creative Cloud ストレージ |
| 保存(サブ) | Adobe Stock コントリビューター(Premiere Pro 連携が便利) |
| 動画要件 | 5秒以上、1920×1080以上 |
| つまずきポイント | 動画の長さ・解像度、支払い設定 |
Firefly Video の良かった点:
- 素材サイトにないニュアンスの素材が作れる
- プロンプトで細かく調整できる
- 著作権の心配がない
Adobe Stock の良かった点:
- Premiere Pro から直接呼び出せる
- クラウドバックアップになる
- 収益化の可能性がある
「探す」から「作る」へ。AI 時代の動画素材ワークフロー、ぜひ試してみてください。

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