2024年以降、GmailはSPF・DKIMによる送信者認証が通らないメールを多くのブロックする仕様に変更しました。以下のエラーが出た場合、認証設定が必要です。
550-5.7.26 Your email has been blocked because the sender is unauthenticated.
550-5.7.26 Gmail requires all senders to authenticate with either SPF or DKIM.
DKIM = did not pass
SPF [example.co.jp] with ip: [133.167.x.x] = did not pass
設定の全体像
この構成の場合、作業は2箇所に分かれます。
| 作業場所 | 設定内容 |
|---|---|
| さくらのコントロールパネル | DKIM・DMARC・SPFを有効化 |
| お名前.com Navi(DNSレコード設定) | SPF・DMARCのTXTレコードを追加 |
さくら側でDKIMを有効化すると、DKIMレコードが自動でDNSに登録されますが、ネームサーバーをお名前.comで管理している場合はお名前.com側に手動でレコードを追加する必要があります。
Step 1:さくらのコントロールパネルでDKIMを有効化
- さくらのレンタルサーバー コントロールパネルにログイン
- URL:
https://secure.sakura.ad.jp/rs/cp/
- URL:
- 左メニューの「メール」→「ドメインのメール設定」を選択
- 対象ドメインの「設定」ボタンをクリック
- 「メールドメイン設定」画面で以下を確認・設定
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| メールの利用範囲 | 「このドメイン宛のメールは全てユーザーに受信させる」を選択 |
| SPFレコード | 「利用する」にチェック |
| DKIMレコード | 「利用する」にチェック |
| DMARCレコード | 「利用する」にチェック |
| DMARCポリシー | 「報告のみ行う (none)」を選択 |
| 集計レポート送信先 | 管理用メールアドレスを入力(例:admin@example.co.jp) |
- 「保存する」をクリック
注意:さくら側で「利用する」にしても、ネームサーバーがお名前.comの場合、DNSへの自動反映はされません。次のStep 2で手動追加が必要です。
Step 2:サーバーのIPアドレスを確認する
SPFレコードに設定するIPアドレスを確認します。
- さくらのコントロールパネル →「サーバー情報」を選択
- 「IPアドレス」欄のIPv4アドレスをメモする
または、ターミナルから確認することもできます。
nslookup 初期ドメイン.sakura.ne.jp
表示されたAddressの値(例:133.167.8.31)がSPFに設定するIPアドレスです。
Step 3:お名前.com NaViでDNSレコードを追加
- お名前.com Naviにログイン:https://navi.onamae.com/
- 「ドメイン」→「ドメイン機能一覧」→「DNS設定/転送設定」を選択
- 対象ドメインの「ドメインDNS」ボタンをクリック
- 「DNSレコード設定を利用する」から以下の3レコードを追加
① SPFレコード(TXT)
ホスト名: (空欄)
TYPE: TXT
TTL: 3600
VALUE: "v=spf1 ip4:[さくらのIPアドレス] include:_spf.sakura.ne.jp ~all"
設定例:
"v=spf1 ip4:133.167.8.31 include:_spf.sakura.ne.jp ~all"
② DMARCレコード(TXT)
ホスト名: _dmarc
TYPE: TXT
TTL: 3600
VALUE: "v=DMARC1; p=none; rua=mailto:admin@あなたのドメイン"
設定例:
"v=DMARC1; p=none; rua=mailto:admin@example.co.jp"
③ DKIMレコードについて
さくらでDKIMを有効化した際、通常はさくら管理のDNSにDKIMレコードが自動追加されます。ネームサーバーをお名前.comで管理している場合は、さくらのサポートに問い合わせてDKIMレコードの値を確認し、お名前.com側に手動で追加する必要がある場合があります。
Step 4:設定の確認
DNSの変更反映には最大48時間かかる場合があります。以下のツールで確認できます。
MXToolbox(https://mxtoolbox.com/)
- SPF Lookupな
example.co.jpを入力してSPFが正しく設定されているか確認 - DMARC LookupなDMARCレコードの確認
dnschecker.org(https://dnschecker.org/)
世界中のDNSサーバーへの反映状況をリアルタイムで確認できます。変更直後の伝播状況確認に便利です。
よくあるミス
① SPFに include:_spf.sakura.ne.jp を忘れる
さくら経由で送信される場合はさくらのSMTPサーバーも認証対象に含める必要があります。
② ネームサーバーの管理場所を間違える
お名前.comでネームサーバーを 01.dnsv.jp(お名前.com)に向けている場合、さくらのコントロールパネルでDNSを編集しても反映されません。DNSレコードの編集はお名前.com Navi側で行います。
③ DMARCポリシーをいきなり reject にする
SPF・DKIMが多くの機能していない段階で reject にすると、正規のメールまでブロックされる場合があります。最初は none → quarantine → reject の順で段階的に強化することを推奨します。
まとめ
さくら+お名前.com構成でのメール認証設定は、さくら側の有効化とお名前.com側のDNS追加の2段階が必要です。
| 設定 | 作業場所 | 操作 |
|---|---|---|
| DKIM有効化 | さくらのコントロールパネル | チェックを入れるだけ |
| SPFレコード追加 | お名前.com Navi | TXTレコードを手動追加 |
| DMARCレコード追加 | お名前.com Navi | TXTレコードを手動追加 |
設定後はMXToolboxやdnschecker.orgで反映を確認し、Gmailへのテスト送信で問題がないことを確かめてください。
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