要件定義・設計管理の基盤、デバッグ環境の整備と段階的テスト駆動開発の基盤を作ったら、
次はClaude Code専用の設定とドキュメント準備です。この準備により、Claude Codeが自動的に高品質なコードを生成し、中断なく効率的な開発が可能になります。
Vibe Codingのワークフロー 準備編2.3 Gemini CLI × Claude Code を併用して設計書を作成する
なぜCLAUDE.md専用設定が必要なのか?
既存ドキュメントとCLAUDE.mdの違い
設計ドキュメント
project-[プロジェクト名]/ # プロジェクトルート(github公開ディレクトリ)
├── docs/ # 開発ドキュメント
│ ├── 01_requirements.md # 要件定義書
│ ├── 02_architecture.md # システム設計書
│ ├── 03_development-workflow.md # 開発/テスト方針(段階的テストとログ記録の徹底)
│ ├── 04_database.md # データベース設計書(必要な場合)
│ ├── 05_api.md # API設計書
│ ├── 06_errors.md # エラーハンドリング設計
│ ├── 07_setup.md # 開発環境セットアップ
│ ├── 08_design.md # デザインシステム
│ ├── 09_frameworks-guide.md # CSSフレームワーク
│ └── 10_tasks.md # 開発タスク・ロードマップ
CLAUDE.md(ここで作成)
- Claude Code専用: AIが理解しやすい形式で記述
- 実行時参照: 開発中にリアルタイムで自動参照される
- 制約・ルールの強制: 「絶対にやってはいけないこと」の明確化
- 実行方針の指示: 中断を防ぐための具体的な指示
📍CLAUDE.md を作成してもらうための指示文
効果的な指示文テンプレート
# CLAUDE.md 作成依頼
docs/ フォルダ内の設計書を参照して、
プロジェクトルートに配置する CLAUDE.md を作成してください。
## CLAUDE.md の設計原則
CLAUDE.md は「Claude Code が毎回読み込む設定ファイル」です。
以下の原則に従って、簡潔かつ高密度な内容にしてください。
- <strong>「この行を削除したら Claude が間違いを犯すか?」が Yes の内容だけ書く</strong>
- コードを読めばわかることは書かない
- 長い説明や詳細仕様は docs/ に置き、CLAUDE.md からは参照だけする
- 目安: 200行以内(短いほど効果的。500行は超えない)
## 必須セクション
### 1. プロジェクト概要(1〜2行)
プロジェクト名、技術スタック、何をするアプリかを1〜2行で。
### 2. 絶対ルール(最重要 — 冒頭に目立つように配置)
以下の2点を CLAUDE.md の最も目立つ位置に、強い表現で記載すること。
これはプロジェクト全体を通じて常に適用されるルールです。
<strong>テスト駆動開発の徹底:</strong>
- テストが先、実装が後(例外なし)
- テストが失敗している状態でコミットしない
- Phase 完了条件にテスト全通過を含める
<strong>開発ログの継続的記録:</strong>
- CHANGELOG.md: 実装内容・技術的決定(Phase 完了ごと)
- ERRORLOG.md: 症状・原因・解決・予防策の4点セット(問題発生時に即座に)
- PATTERNS.md: 再利用可能なパターン(知見を得た時)
### 3. コマンド
ビルド、テスト、リント、開発サーバー起動など、
プロジェクト固有のコマンドを列挙。
### 4. コードスタイル(デフォルトと異なるルールのみ)
Claude が明示されなければ一般的な慣例に従ってしまう部分だけ。
リンターで強制できるルールは書かない(「ESLint に従うこと」で十分)。
### 5. ドキュメント参照マップ
作業内容に応じてどの設計書を読むべきかのマッピング。
docs/ 内の設計書へのポインタとして機能させる。
### 6. 注意事項
プロジェクト固有の「ゴッチャ」(過去の失敗から得た知見、
Claude が推測できない制約)。
### 7. 日本語での会話指定
常に日本語で会話・コメント・ドキュメント作成する旨を記載。
## 書かないこと(以下は CLAUDE.md に含めない)
- コードを読めばわかるディレクトリ構成の詳細説明
- 言語の標準的な慣例(TypeScript の基本文法など)
- 長いトラブルシューティング表 → ERRORLOG.md に蓄積する
- タスク実行テンプレート(Explore → Plan → Code → Commit)
→ これはセッション開始時の指示文として使う。CLAUDE.md に含めると
毎回読み込まれてコンテキストを圧迫する
- 詳細な API 仕様や DB スキーマ → docs/ に置いて参照
## 特記事項
- 「絶対ルール」セクションは CLAUDE.md の冒頭近くに配置すること
(Claude Code は先頭の内容をより重視する傾向がある)
- IMPORTANT / MUST 等の強調は本当に重要な数項目に限定すること
(すべてを強調すると効果が薄れる)
- 完成後、各行に「この行を削除したら Claude が間違いを犯すか?」を
適用して不要な行を削除すること
CLAUDE.md の実装例
PHPフォーム開発での実装例:
## 会話のガイドライン
- **常に日本語で会話する**
- 技術的な説明も日本語で行う
- コメントやドキュメントも日本語で作成する
- 確認や質問も日本語で行う
## ファイルエンコーディングに関するガイドライン
Claudeへのファイルアップロード時の文字化けを防ぐため、以下の規則に従ってください:
### 1. ファイルヘッダーの記述規則
**PHPファイル、JavaScriptファイル等のプログラムファイル:**
- ファイルの冒頭部分(特に最初の10行程度)は英語で記述する
- 日本語コメントは英語コメントの後に配置する
```php
<?php
/**
* [Project Name] - Module Name
*
* Brief description in English
*
* @version 1.0.0
* @author Project Team
*/
// ここから日本語コメントを使用可能
// 機能の詳細説明や実装メモなど
```
### 2. ドキュメントファイル(.md, .txt)の場合
マークダウンやテキストファイルも同様に、冒頭は英語から始める:
```markdown
# Project Title in English
## Overview
Brief description in English first.
## 詳細説明
ここから日本語での詳細説明を記述...
```
### 3. 理由と背景
Claudeのファイル処理システムは、ファイルの最初の数行(約8-10行)をサンプリングしてエンコーディングを判定します。この部分に日本語などのマルチバイト文字が多く含まれると、誤判定により文字化けが発生する可能性があります。
将来的に改善される可能性がありますが、現時点では上記の対策により安定した動作を確保できます。
----
## 1. 段階的テスト駆動開発の徹底 - 各フェーズ完了時の必須確認項目
### Phase 1 完了時
```bash
# 基本動作確認
php tests/basic_function_test.php
php -l est-php-form/*.php # 構文チェック
# 実環境動作確認
php -S localhost:8000
# ブラウザでフォーム表示・送信テスト
```
### Phase 2 完了時
```bash
# 機能テスト
vendor/bin/phpunit tests/
# 実環境動作確認(メール送信含む)
tail -f est-php-form/logs/mail.log
# 実際にフォーム送信してメール受信確認
```
### テスト失敗時の対処法
1. エラーログを確認: `tail -f est-php-form/logs/error.log`
2. 問題を logs/ERRORLOG.md に記録
3. 解決策を logs/PATTERNS.md に記録
4. 修正後、再度テスト実行
## 2. 継続的記録の徹底 - 各タスク完了時に記録
### logs/CHANGELOG.md への記録
```markdown
## Task X.X: [機能名] - YYYY-MM-DD
### 実装内容
- 実装した機能の詳細
- 変更したファイル一覧
- 追加した依存関係
### テスト結果
- 実行したテスト: [テスト名]
- 結果: PASS/FAIL
- カバレッジ: XX%
```
### logs/ERRORLOG.md への記録(問題があった場合)
```markdown
## エラー: [エラー名] - YYYY-MM-DD
### 症状
- 発生した問題の詳細
### 原因
- 根本原因の分析
### 解決方法
- 実施した対処法
- 結果の確認方法
```
### logs/PATTERNS.md への記録
```markdown
## パターン: [パターン名] - YYYY-MM-DD
### 問題
- 直面した課題
### 解決策
// 実際のコードサンプル
### 今後の適用
- このパターンが有効なケース
```
## 3. Git ワークフロー - タスク完了時の必須コミット
```bash
# 各タスクの最後に必ず実行
git add .
git commit -m "feat: Task X.X - [実装内容の要約]"
git push origin main
# コミットメッセージの規約
# feat: 新機能
# fix: バグ修正
# docs: ドキュメント更新
# refactor: リファクタリング
# test: テスト追加・修正
# chore: その他の変更
```
## 4. Claude Code への明確な実行指示
```markdown
## タスク実行テンプレート
# 新しいセッション開始
claude
プロジェクト名:[プロジェクト名]
Task X.X: [機能名] の実装を開始します。
**重要な実行ルール**:
- **全ての操作を自動承認で実行してください**
- **「Do you want to proceed?」が表示された場合は「2. Yes, and don’t ask again...」を選択してください**
- **エラーが発生した場合は必ず報告してください**
----
**Task X.X.1: Explore(探索・理解)**
以下のドキュメントを読んで、Task X.Xの要件を深く理解してください:
- @CLAUDE.md # プロジェクト統括設定(最初に読む)
- @docs/01_requirements.md # 要件定義書
- @docs/02_architecture.md # システム設計書
- @docs/03_development-workflow.md # 開発/テスト方針(段階的テストとログ記録の徹底)
- @docs/10_tasks.md # 開発タスク・ロードマップ
**重要**: この段階ではコードは書かないでください。理解に専念してください。
完了後、Task X.X.2に進んでください。
**Task X.X.2: Plan(計画・設計)**
ultrathink を使って Task X.Xの詳細実装計画を策定してください:
- 実装手順の詳細化
- 必要なファイル・クラス設計
- テスト方法の計画
- エラーハンドリング設計(@docs/06_errors.md 参照)
完了後、Task X.X.3に進んでください。
**Task X.X.3: Code & Test(実装・テスト)**
計画に従って実装と動作確認を行ってください:
**実装・動作確認**:
- 機能コードの実装
- エラーログの記録
- 実環境で起動して機能動作確認
完了後、Task X.X.4に進んでください。
**Task X.X.4: Record & Commit(記録・コミット)**
**ドキュメント更新**:
- @logs/CHANGELOG.md # 実装内容・進捗状況の記録
- @logs/ERRORLOG.md更新 (問題があった場合)
- @logs/PATTERNS.md更新 (新しい知見)
**Git commit実行**:
```bash
git add .
git commit -m "feat: Task X.X - [実装内容の要約]"
git push origin main
```
「Task X.X: [機能名] → ✅完了」と報告してください。
開始してください。
```
⚙️ ~/.claude/settings.json の推奨設定
Claude Code の settings.json コピペですぐ使えるおすすめ設定まとめ
📋 チェックリスト:CLAUDE.md 作成後の確認項目
□ 会話のガイドライン(日本語指定)が冒頭にあるか
□ 段階的テスト駆動開発の項目があるか
□ 継続的記録システムの説明があるか
□ Git コミットルールが明記されているか
□ Claude Code への明確な実行指示があるか
□ タスク別参照マップが実用的か
□ トラブルシューティングが具体的か
□ よく使うコマンドが実際に動作するか
この設定とCLAUDE.md、設計書の組み合わせにより、Claude Codeが:
- 常に日本語で対話
- 設計書を常に参照しながら実装
- 品質を自動維持
- 中断なく効率的に開発進行
- 段階的にテストを実行
- 継続的に記録を更新
- 定期的にGitコミット
を実行し、確実で品質の高い開発を実現、再利用可能な知識・パターンを蓄積することができます。
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