前の記事で「Claude for Chrome で誤字が見つかる」という話を書いた。
今回はさらに踏み込んで、Claude Code の /chrome 接続と組み合わせた、
より網羅的な校正フローを実践してみた結果をレポートする。
2つは得意分野が違う
Claude for Chrome と Claude Code + /chrome は、
「どちらが優れているか」ではなく、チェックできる領域が根本的に異なる。
| チェック内容 | Claude for Chrome | Claude Code + /chrome |
|---|---|---|
| 誤字・脱字・表記ゆれ | ◎ | ◯ |
| 会社名・電話番号・メールの正確性 | ◎ | ◯ |
| レイアウト崩れ・余白の詰まり | ◎ | △ |
| 数値の整合性(テキスト同士) | ◎ | ◯ |
| リンク切れ(実際に404確認) | △ | ◎ |
| meta / OGP / canonical | × | ◎ |
| GA4 / GTM タグ出力確認 | × | ◎ |
| Noindex 確認 | × | ◎ |
| タブ・スライダーの動作確認 | △ | ◎ |
| コンソールエラー | × | ◎ |
| 未置換ショートコード | △ | ◎ |
ひとことで言えば、
「見た目・テキスト系 → Claude for Chrome」「技術・構造系 → Claude Code」だ。
📍 Claude for Chrome 用プロンプト
ブラウザで対象ページを開いた状態でサイドパネルから投げる。
対象ページが複数ある場合は、ページごとに実行するのが確実。
サイト名:[サイト名]
URL: https://mysite.jp
の全ページを校正してください。全ページを順番に開いてチェック、
フォームページは、送信直前のページまで確認してください。
---
【チェック1】テキストの誤字脱字・表記ゆれ
・明らかな誤字・脱字
・同じ名称が箇所によって表記が違う
・全角・半角の混在など表記ゆれ(数字・記号・スペース)
・会社名・住所・電話番号・FAX・メールアドレスに誤りや表記ゆれがないか
・[company_name] や [tel] のような未置換のショートコードが残っていないか
【チェック2】数値の整合性
複数箇所で同じ数値(所要時間・距離・価格・従業員数・YYYY年MM月DD日時点...など)
が掲載されている場合、
数値が一致しているか照合してください。
不一致があれば「項目名:A箇所の値 → B箇所の値」の形式で列挙してください。
【チェック3】レイアウトの異常
・各セクション間の余白が、他と比べて明らかに詰まっている箇所
(「ここは詰まっていますが意図的ですか?」程度の指摘でOK)
・テキストや画像が明らかにズレている・揃っていない箇所
(「ここは位置がずれていないですか?」程度の指摘でOK)
----
全ページのチェックが終わったら、以下のフォーマットでまとめてください。
**フォーマット**
```markdown
# 校正レポート(Claude for Chrome):[サイト名]_YYYY-MM-DD
実施日:[今日の日付]
## チェック1:誤字脱字・表記ゆれ
| ページ | 箇所 | 内容 |
## チェック2:数値の整合性
- 問題あり / 問題なし
## チェック3:レイアウトの異常
| ページ | 箇所 | 内容 |
## 総括(優先度の目安)
**要修正(明確な不具合)**
**要確認(表記統一・整合)**
**問題なし**
```
問題なければ「問題なし」と記載してください。
Claude for Chrome のポイント
- robots.txt は関係ない。ブラウザで表示しているページをそのまま渡すため、 テスト環境のページでも問題なくチェックできる
- ソースコードは読めないため、
<meta>タグや GA タグの確認は不向き
📍 Claude Code + /chrome 用プロンプト
まず /chrome でブラウザと接続してから投げる。
全ページを自動巡回してスクリーンショットを撮りながらチェックできる。
接続後、以下のプロンプトを実行する。
# 新しいセッション開始
claude --dangerously-skip-permissions # パーミッションをスキップ
/chrome # ブラウザと接続
プロジェクト名:[プロジェクト名]
Task X.X: 【[サイト名]】校正レポートの作成 を開始します。
サイト名:[サイト名]
URL: https://mysite.jp
* Google tag: G-4XXXXXXXXX
* Google Tag Manager: GTM-NXXXXXXX
の全ページを校正してください。全ページを順番に開いてチェック、
フォームページは、送信直前のページまで確認してください。
---
**Task X.X.1: Check & Plan(チェック・改善計画)**
【チェック1】テキストの誤字脱字・表記ゆれ
・明らかな誤字・脱字
・同じ名称が箇所によって表記が違う
・全角・半角の混在など表記ゆれ
・会社名・住所・電話番号・FAX・メールアドレスの正確性
(送信元メールアドレスと、ページ内のお問い合わせ先メールアドレスの一致も確認)
・[company_name] や [tel] のような未置換ショートコードが残っていないか
---
【チェック2】数値の整合性
複数ページにまたがって同じ数値(所要時間・距離・価格・従業員数・YYYY年MM月DD日時点...など)
が掲載されている場合、
ページ間で数値が一致しているか照合してください。
---
【チェック3】レイアウトの異常(スクリーンショットで確認)
・各セクション間の余白が、他と比べて明らかに詰まっている箇所
・テキストや画像が明らかにズレている・揃っていない箇所
・タブ切り替えがあるページは、全タブをクリックして表示内容も確認してください
(※ `class="tabs-item"`, `class="tabpanel"` がある場合は、`invisible-tabPanel.js` が正常に動作しそうか確認してください)
---
【チェック4】リンク
全リンクのhref属性を確認して、以下を指摘してください。
・URLにパスの重複がある(例:/example/example/ のようなもの)
・実際にアクセスして 404 になるリンク
・URLがそのままリンクテキストになっているもの
・「こちら」「ここ」だけで内容が不明なリンク
・PDFや外部リンクに target="_blank" があるか
(※ `class="tgt-blank"` がある場合は、`_classify-tgtBlank.js` が正常に動作しそうか確認してください)
---
【チェック5】画像
全ページで、以下を確認してください。
・画像が表示されているか
(壊れた画像アイコン、または代替テキスト(alt)の文字だけが表示されている箇所がないか)
(※ `class="lazy"` の画像は、ページを最下部までスクロールして読み込ませてから確認してください)
・全画像のURLにアクセスして、404 / 0バイト / 読み込み失敗(ERR_FAILED など)がないか
(※ FTPアップロード時に、ファイルサイズが0バイトになることがあります)
・自サイトのドメイン以外から読み込んでいる画像・アイコンをすべてリストアップし、
そのドメインが現在アクセスできるか
(対象:`<img>`、CSS の `background-image`、`<picture>` / `srcset`、SVG)
(※ 画像提供サイトやアイコン配信サービスが閉鎖・停止することがあります)
・OGP画像(og:image)とファビコンが表示できるか
・表示幅によって画像が切り替わる箇所は、PC・SP 両方の幅で確認してください
---
【チェック6】技術的な確認
各ページのソースとコンソールを確認して、以下をチェックしてください。
・title タグの内容に誤字・サイト名の表記ミスがないか
・meta description が設定されているか・極端に短すぎ/長すぎないか
(※title, meta description は、一番最後の項目を参考にするようにする)
・OGP タグ(og:title / og:description / og:image)が設定されているか
・canonical が正しい URL を向いているか
・コンソールエラーが出ていないか
・ファーストビューの画像に `loading="lazy"`, `class="lazy"` が使われていないか
**テストサイトの場合は確認しなくてよい項目**
・Noindex になっていないか(本番公開後は必ず確認)
・Google Analytics タグ(トラッキングID:[G-XXXXXXXXXX])が出力されているか
・GTM タグ(コンテナID:[GTM-XXXXXXX])が出力されているか
・GA4 と GTM の二重計測になっていないか
全ページのチェックが終わったら、Task X.X.2: Report(レポート作成) に進んでください。
---
**Task X.X.2: Report(レポート作成)**
以下のフォーマットでまとめて、
「【[サイト名]】校正レポート(Claude Code)_YYYY-MM-DD.md」として書き出してください。
**フォーマット**
```markdown
# 【[サイト名]】校正レポート(Claude Code)_YYYY-MM-DD
実施日:[今日の日付]
## チェック1:誤字脱字・表記ゆれ
| ページ | 箇所 | 内容 |
## チェック2:数値の整合性
- 問題あり / 問題なし
## チェック3:レイアウトの異常
| ページ | 箇所 | 内容 |
## チェック4:リンク
| ページ | リンクテキスト | URL | 問題内容 |
## チェック5:画像
| ページ | 画像URL | 表示箇所 | 問題内容(404 / 0バイト / 接続不可 など) |
**外部ドメインから読み込んでいる画像**
| ドメイン | 点数 | 状態 |
## チェック6:技術的な確認
| ページ | 項目 | 状態 |
## 総括(優先度の目安)
**要修正(明確な不具合)**
**要確認(表記統一・整合)**
**問題なし**
```
問題なければ「問題なし」と記載してください。
完了後、Task X.X.3: Record(記録) に進んでください。
--------
**Task X.X.3: Record(記録)**
**開発日誌**:
- /devlog Task X.X: 【[サイト名]】校正レポートの作成 # Slash Command
**ドキュメント更新**:
- @docs/proofreading-guide.md # 校正ガイド
- @logs/CHANGELOG.md # 実装内容・進捗状況の記録
- @logs/ERRORLOG.md # エラー・問題解決策の記録
- @logs/PATTERNS.md # 新しい知見・コーディングパターンの記録
- @logs/devlog/YYYY-MM-DD_TaskX.X_【[サイト名]】校正レポートの作成.md # 詳細な振り返り
**Self-Improvement**:
今回のタスクでユーザーから修正・指摘を受けた場合は、必ず以下を記録してください:
- 同じミスを繰り返さないためのルールを `@logs/PATTERNS.md` に追記
- エラー・問題の根本原因と解決策を `@logs/ERRORLOG.md` に追記
「Task X.X: 【[サイト名]】校正レポートの作成 → ✅完了」と報告してください。
開始してください。
Claude Code + /chrome のポイント
- 複数ページを自動巡回できる
- リンクを実際にfetchして404確認できる
- タブ切り替えを自動クリックして検証できる
<meta>タグや GA タグをソースから直接確認できる- コンソールエラーを直接読める
- ただし視覚的な誤字の検出精度は Claude for Chrome に劣る場合がある
実際に使った結果
Claude for Chrome が検出したもの
- 「ファザード」→「ファサード」の誤字(同ページに「ファサード」表記も混在)
- 表記ゆれ(まち/街、括弧【】/()、スラッシュ前後スペース)
- 撮影時期の記載不整合(「11月・12月」と「10月」が同一ページに併記)
Claude Code + /chrome が検出したもの
- フッターのリンク切れ
- スラッグの typo(
famiry→family) - タブ切り替え動作の不安定さ
どちらも検出できなかったもの
- 所要時間の画像内テキスト(施設写真に焼き込まれているため)→ 手動確認が必要
手動確認が必要なもの
AIに任せにくい項目は引き続き手動で確認する:
- 画像に焼き込まれたテキストの数値照合(スライドショーの施設写真内など)
- フォームのスパムフィルター確認(実際に送信してメールが届くか)
- 意図的な仕様の判断(特殊文字・特殊スタイルなどが「バグ」か「仕様」かの切り分け)
推奨フロー
① Claude for Chrome(ページごとに実行)
→ テキスト誤字・表記ゆれ・レイアウト崩れ・数値整合
② Claude Code + /chrome(全ページ一括)
→ リンク切れ・meta/OGP/タグ確認・Noindex・GA/GTM・タブ動作
③ 手動
→ 画像内テキスト・フォーム送信テスト・意図的仕様の判断
特にリリース前は②の技術的チェックを忘れずに。
リンク切れは目視では気付きずらい部分です。
Claude for Chrome・Claude Code の /chrome 連携はベータ機能のため、今後仕様が変わる可能性があります。
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