スマートフォンでの閲覧やメール送信において、PDFファイルの軽量化は重要な課題です。
Adobe Acrobatの最適化機能を使用することで、品質を保ちながら効果的にファイルサイズを削減できます。

基本的な手順

1. PDFファイルを開く

軽量化したいPDFファイルをAdobe Acrobatで開きます。

2. 最適化メニューにアクセス

ファイル > その他の形式で保存 > 最適化されたPDF をクリックします。

3. プリセット設定

プリセットを「標準」から「カスタム」に変更し、詳細設定を行います。

詳細設定項目

📷 画像設定

カラー画像・グレースケール画像

  • ダウンサンプル: 150ppi
  • 次の解像度を超える場合: 225ppi
  • 圧縮: JPEG
  • 画質: 中

白黒画像

  • ダウンサンプル: 300ppi
  • 次の解像度を超える場合: 450ppi
  • 圧縮: CCITT Group 4

その他の画像設定

  • サイズが縮小される場合のみ画像を最適化

🔤 フォント設定

以下の項目にチェックを入れます:

  • フォントの埋め込みを解除しない
  • すべての埋め込みフォントをサブセット化する

🗑️ オブジェクトを破棄

以下の項目にチェックを入れます:

  • すべての代替画像を破棄
  • 埋め込まれたサムネール画像を破棄
  • 曲線のコントロールポイントを減らす
  • 画像のフラグメントを検出して結合

👤 ユーザーデータを破棄

以下の項目にチェックを入れます:

  • すべてのオブジェクトデータを破棄
  • 外部相互参照を破棄
  • 他のアプリケーションのプライベートデータを破棄
  • 非表示レイヤーの内容を破棄し、表示レイヤーを結合

⚡ 最適化設定

オブジェクト圧縮オプション

  • 文書構造を圧縮 を選択

チェック項目

  • エンコードされていないストリームにFlate圧縮を使用
  • LZWエンコーディングを使用するストリームをFlate圧縮を使用
  • 無効なしおりを破棄
  • 無効なリンクを削除
  • 参照していない移動先を削除
  • ページコンテンツを最適化
  • PDFをWeb表示用に最適化

軽量化のポイント

画像品質のバランス

  • 150ppi、品質「中」: 一般的な閲覧用途に最適
  • さらなる軽量化が必要な場合は120ppi、品質「低」も検討可能

Web表示の最適化

「PDFをWeb表示用に最適化」は特にスマートフォン表示において重要な設定です。この設定により、ページごとの読み込みが効率化されます。

フォントの扱い

フォントの埋め込みを解除せず、サブセット化することで、表示品質を保ちながらファイルサイズを削減できます。

追加の軽量化方法

Adobe Acrobatでの最適化後、さらなる軽量化が必要な場合は:

  1. オンライン圧縮ツールの活用
  2. ページサイズの変更(A3からA4など)
  3. 不要なページの削除

まとめ

Adobe Acrobatの最適化機能を適切に設定することで、品質を大きく損なうことなく効果的にPDFファイルを軽量化できます。特にスマートフォンでの閲覧を想定する場合、これらの設定は非常に有効です。

設定値は用途に応じて調整し、軽量化後は必ず表示品質を確認することをお勧めします。