GA4とサーチコンソールは機能が多く、全部を覚えようとすると、数字を見る前に疲れてしまいます。サイト改善に使うだけなら、見る画面は5つで足ります。
この記事では、その5画面と、見たあとに何を決めるかをまとめます。ゴールは、直す記事を1本決めることです。
どちらも導入済みの前提で書きます。まだの場合は、先に SEO対策の基本 の1と7を済ませてください
SEO対策の基本を解説:初心者でも実践できる内部・外部・コンテンツ施策まとめ | CODE-PLUS(コードプラス)
サーチコンソールは「来る前」、GA4は「来た後」を見る
2つのツールは、見ている場所が違います。
| ツール | 見える範囲 | 答えてくれる問い |
|---|---|---|
| サーチコンソール | Googleの検索結果に表示されて、クリックされるまで | どんな検索語で、何位に出て、どれだけクリックされたか |
| GA4 | サイトに入ってから | どのページから入り、どう読まれ、問い合わせなどに至ったか |

見る画面は次の5つです。検索の流れに沿って並べています。
| # | ツール | 画面 | 分かること |
|---|---|---|---|
| 1 | サーチコンソール | パフォーマンス → 検索結果 | サイト全体の表示回数・クリック数・CTR・順位 |
| 2 | サーチコンソール | 1の画面で「ページ」→記事を選ぶ→「クエリ」 | 記事1本ごとの検索語 |
| 3 | GA4 | レポート → 集客 → トラフィック獲得 | 検索から来た訪問が、全体のどれくらいか |
| 4 | GA4 | レポート → エンゲージメント → ランディング ページ | 入口になっているページと、その読まれ方 |
| 5 | サーチコンソール | URL検査 | Googleに登録されているか。更新を伝える |
どの画面でも、数字は前の期間と比べて読む
単月の数字だけを見ても、良いのか悪いのか判断できません。期間を比べるときは、次の2種類を使い分けます。
- 前の期間との比較:直近の施策が効いたかを見る
- 前年同期間との比較:季節で増減する記事を見る(年度末や新年度に読まれる記事など)
GA4では、画面右上の日付範囲を開いて「比較」をオンにし、前の期間か前年を選びます。サーチコンソールでは、期間の指定画面にある「比較」タブで同じ比較をします。

1. 検索結果の全体は、4つの数字で見る
サーチコンソールの左メニューで、「パフォーマンス」→「検索結果」を開きます。
初期状態では、過去3か月分のクリック数と表示回数だけが出ています。「平均CTR」と「平均掲載順位」もクリックしてオンにし、4つの数字を並べてください。
- 表示回数:検索結果にリンクが出た回数
- クリック数:そこからクリックされた回数
- CTR:クリック数 ÷ 表示回数
- 掲載順位:検索語ごとの最上位の順位を、平均した値
読む順番は、表示回数が増えているか、増えたのにクリックが伸びていないか(CTR)、順位が動いているか、です。表示回数だけ増えてCTRが下がっているなら、検索結果での見せ方に原因がある可能性があります。
掲載順位はサイト全体の平均なので、改善の判断には使いません。記事ごとの順位は次の画面で見ます。また、直近数日分は速報値で、グラフ上では点線で表示されます。あとから数字が変わることがあります。

2. 記事1本の検索語は、「ページ」で絞って見る
同じ画面の「ページ」タブを開くと、クリック数の多い順に記事のURLが並びます。見たい記事の行をクリックすると、その記事だけに絞り込まれます。そのまま「クエリ」タブに戻ると、その記事が実際にどの検索語で表示されているかが分かります。
ここで見るのは、次の3点です。
- 狙っていた検索語で表示されているか
- 想定していなかった検索語が混じっていないか
- 表示回数が多いのに、CTRが低い検索語はないか
見つけた検索語が記事のタイトルや見出しに入っていない、ということはよくあります。直し方は タイトル・descriptionの直し方にまとめました。
SEOリライトの進め方|タイトルとdescriptionの直し方 | CODE-PLUS(コードプラス)

3. GA4では、まず検索から来ている割合を見る
GA4の左メニューで、「レポート」→「トラフィック獲得」を開きます。
表は「セッションのデフォルト チャネル グループ」ごとに分かれていて、Organic Search(検索)、Direct、Referral(他サイトのリンク)、Organic Social(SNS)などが並びます。SEOの成果が出るのは Organic Search の行です。
見るのは、Organic Search のセッション数と、全体に占める割合です。ここでも、前の期間や前年と比べます。Direct にはリンク元を判別できなかった訪問も入るので、増減だけで「直接訪問が増えた」とは言い切れません。

4. 入口ページは、セッション数と読まれ方を並べる
「レポート」→「エンゲージメント」→「ランディング ページ」を開きます。ランディングページは、訪問者が最初に開いたページ、つまりサイトの入口です。
表には、セッション、セッションあたりの平均エンゲージメント時間、キーイベントなどの列があります。セッションの多い入口ページから順に、平均エンゲージメント時間が他と比べて極端に短くないかを見ます。短い場合は、冒頭が検索語や記事タイトルと合っていないのかもしれません。
問い合わせ完了などをキーイベントに設定してあれば、入口ページごとの件数も出ます。成果に近い入口ページが分かります。
GA4が「エンゲージメント」と数えるのは、次のどれかを満たした訪問です。直帰率は、その条件を満たさなかった訪問の割合です。
- 10秒以上続いた
- キーイベントが発生した
- 2ページ以上見られた
表に「エンゲージメント率」や「直帰率」がなければ、画面右上の鉛筆アイコンからレポートをカスタマイズして、指標を追加できます。
読むときの注意が1つあります。読まれ方の数字は、短いほど悪いとは限りません。コードを1つコピーして帰る記事は、滞在が短くて当然です。同じ種類の記事どうしで比べてください。

5. 直した記事は、URL検査でGoogleに伝える
サーチコンソールの画面上部にある検索窓に、記事のURLを入力します。まず見るのは、「URLはGoogleに登録されています」と出ているかどうかです。
記事を新しく公開したとき、または大きく書き直したときは、「インデックス登録をリクエスト」を押します。Googleの公式説明では、次の点に注意が必要です。
- 同じURLを何度リクエストしても、クロールは早くならない
- 送れるURLの数には上限がある
- クロールには数日から数週間かかることがある
- 多くのURLをまとめて伝えたいときは、リクエストではなくサイトマップを使う
リクエストはあくまで補助で、押した直後に検索結果が変わることはありません。

GA4とサーチコンソールの数字は一致しない
サーチコンソールのクリック数と、GA4のセッション数は、同じ記事でもずれます。サーチコンソールが数えるのは、検索結果のリンクがクリックされた回数です。GA4が数えるのは、サイトに入ったあとの訪問です。数え方が違うので、一致しないのが普通です。
次の2点も、あわせて覚えておいてください。
- 表示回数が少ない記事は、数字が日ごとにぶれます。まずは表示回数の多い記事から見ます
- 記事を直した日を記録しておきます。反映には数日から数週間かかり、その間に数字が動いても、直した効果とは限りません
見たあとは、直す記事を1本だけ決める
5画面を見て気づいたことは、次のように直す場所に結びつきます。
| 見えたこと | 疑う場所 |
|---|---|
| 表示回数が多いのに、CTRが低い | 検索結果での見せ方(タイトル・description) |
| 順位が11〜30位あたりで、表示回数が多い | 本文・見出しが、検索語に答えきれていない |
| 入口ページなのに、平均エンゲージメント時間が極端に短い | 冒頭の内容が、検索語や記事タイトルと合っていない |
| Organic Search のセッションが少ない | 検索で見つかる記事がまだ少ない |
具体的な直し方は SEOリライトの進め方|タイトルとdescriptionの直し方 に書きました。
まずは次の月初に、この5画面を順に開いてみてください。そして、直す記事を1本だけ決めます。全部を一度に直そうとすると、何が効いたのか分からなくなるためです。
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